ホームページが古い会社は採用でも損をしている? 2026.10.22

「ホームページなんて、仕事を取るためにあればいい」

「求人は求人サイトに出しているから、ホームページは関係ない」

建設会社の経営者からすると、そう感じることもあるかもしれません。

実際、建設業では紹介や元請けからの受注が中心で、ホームページから新規顧客を獲得する必要がほとんどない会社もあります。

そのため、

10年以上前につくったホームページをそのまま使っている。

スマートフォンで見ると文字が小さい。

施工実績が何年も更新されていない。

社員の写真がほとんど載っていない。

そんな会社も珍しくありません。

仕事を取るだけなら、それでも大きな問題はないかもしれません。

しかし「採用」という視点で考えると話は変わります。

もしかすると、古いホームページが原因で、せっかくの応募候補者を知らないうちに逃している可能性があるからです。

 

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求職者は求人票だけを見ているわけではない

 

求人サイトで気になる会社を見つけた求職者が、次に何をするでしょうか。

そのまますぐに応募する人もいるでしょう。

しかし、会社名を検索する人もいます。

「どんな会社なんだろう」

「本当に求人に書いてある通りなのかな」

「どんな人が働いているんだろう」

「ちゃんとした会社なのかな」

そう考えて会社のホームページやSNSなどを確認します。

つまり、求人サイトで興味を持ってもらえたとしても、応募ボタンを押すまでにもう一度会社を判断される可能性があるということです。

そこで表示されたホームページが10年以上前につくられたようなデザインだったら、求職者はどう感じるでしょうか。

 

ホームページの印象が「会社の印象」になる

 

もちろん、

ホームページが古い=悪い会社

ではありません。

創業50年、社員を大切にしていて、仕事も安定している素晴らしい建設会社はたくさんあります。

しかし、そのことを求職者は知りません。

求職者にとって、ホームページは会社を判断する数少ない材料の一つです。

ホームページを見た瞬間、

「昔ながらの会社なのかな」

「若い人はいなさそう」

「働き方も古そう」

「会社として大丈夫かな」

といった印象を持たれる可能性があります。

実際の会社がどれだけ良くても、伝わらなければ求職者には存在しないのと同じです。

採用では、会社の実態だけでなく「どう見えているか」も重要なのです。

 

特に若手採用ではスマートフォンを意識する

 

若い求職者を採用したい会社ほど確認してほしいのが、スマートフォンでの見え方です。

パソコンでは問題なく見えていても、

文字が小さい。

ボタンが押しにくい。

画像が画面からはみ出す。

ページの読み込みに時間がかかる。

電話しなければ応募できない。

こうしたホームページでは、それだけで見るのをやめられる可能性があります。

会社側からすると、

「それくらいで応募をやめるの?」

と思うかもしれません。

しかし求職者には、他にも多くの選択肢があります。

わざわざ見づらいホームページを読み続けなくても、次の会社を検索できます。

採用競争では、こうした小さなストレスも積み重なります。

 

求職者が見たいのは「会社概要」だけではない

 

ホームページを新しくするというと、

「デザインを格好良くすればいい」

と思われるかもしれません。

しかし、採用で重要なのは見た目だけではありません。

求職者が本当に知りたい情報が載っているかどうかです。

例えば、

どんな仕事をしているのか。

どんな現場が多いのか。

どんな職人が働いているのか。

20代・30代はいるのか。

未経験者はいるのか。

どんな社長なのか。

どうやって仕事を教えてもらえるのか。

資格取得支援はあるのか。

休みはどれくらいあるのか。

残業はどれくらいなのか。

入社後どれくらい稼げるのか。

こうした情報です。

会社概要に、

「設立○年、資本金○万円、事業内容○○工事」

と書いてあるだけでは、働くイメージまでは伝わりません。

採用で必要なのは、会社の情報ではなく「そこで働く人の情報」なのです。

 

「人」が見えない会社は不安になる

 

特に建設業のホームページで重要なのが社員の写真です。

建設業未経験の若者からすると、

「怖い人が多いんじゃないか」

「怒鳴られたりしないかな」

「自分でも馴染めるかな」

という不安を持っていることがあります。

そこでホームページを見ても、

建物の写真。

重機の写真。

施工実績。

会社の外観。

これだけでは、働いている人が分かりません。

反対に、

若手社員の写真。

先輩と新人が作業している様子。

社員インタビュー。

休憩中の雰囲気。

社長の顔とメッセージ。

こうしたものが掲載されていれば、会社の雰囲気を想像しやすくなります。

求職者にとって、

「誰と働くのか」

は給与と同じくらい気になる情報の一つです。

 

求人票とホームページが違っていませんか?

 

意外と注意したいのが、情報の古さです。

求人サイトには、

「月給35万円~」

と書いている。

しかしホームページの採用ページには、

「月給25万円~」

と書いたまま。

求人サイトでは週休2日になっているのに、ホームページには昔の休日制度が掲載されている。

こうした状態になっていないでしょうか。

求職者からすると、

「どっちが本当なんだろう」

となります。

小さな違いでも、会社への不信感につながる可能性があります。

採用条件を変更したら、求人媒体だけでなくホームページも更新する。

基本的なことですが、非常に重要です。

 

ホームページは「24時間働く採用担当者」

 

採用という視点で考えると、ホームページには大きなメリットがあります。

求人サイトは掲載期間が終われば、求人が表示されなくなることがあります。

しかし自社ホームページは基本的にいつでも見ることができます。

夜中でも。

休日でも。

求職者が転職を考えた瞬間でも。

会社について説明してくれます。

どんな仕事をしているのか。

どんな人がいるのか。

社長が何を考えているのか。

どんな人材を求めているのか。

つまりホームページは、24時間365日、会社を説明してくれる採用担当者とも言えるのです。

そう考えると、何年も放置されたホームページをそのままにしておくことが、本当にもったいないことだと分かります。

 

ホームページ単体で応募を取ろうとしなくてもいい

 

ここも大切なポイントです。

ホームページを新しくしたからといって、翌日から大量の応募が来るわけではありません。

求人サイト。

Indeedなどの求人検索サービス。

SNS。

YouTube。

知人紹介。

スカウト。

さまざまな場所で会社を知ってもらう。

そして興味を持った求職者が会社名を検索したときに、ホームページが「最後の確認材料」になる。

この役割だけでも十分に価値があります。

採用は一つの媒体だけで完結するものではありません。

求人で知る→会社を調べる→ホームページを見る→安心する→応募する。

この流れ全体を考える必要があります。

 

ホームページを変える前に確認したいこと

 

「うちのホームページも古いな」

と思った会社は、一度スマートフォンで自社サイトを開いてみてください。

そして求職者になったつもりで見てみる。

社員の顔は見えるか。

仕事内容は分かるか。

給与や休日は最新か。

未経験者が入社後をイメージできるか。

会社の雰囲気は伝わるか。

社長の考え方は分かるか。

応募方法は分かりやすいか。

そして最後に、

「自分が20代の求職者だったら、この会社に応募したくなるだろうか?」

と考えてみてください。

デザインを新しくすること以上に、この視点が重要です。

 

良い会社なら「良さが伝わる状態」にする

 

建設業界には、世の中にほとんど知られていない優良企業がたくさんあります。

給与がいい。

社員を大切にしている。

残業が少ない。

資格取得を支援している。

若手をしっかり育てている。

社長も社員との距離が近い。

それなのに、ホームページを見ると、その魅力がほとんど伝わっていない。

これは非常にもったいないことです。

採用で必要なのは、実態以上に会社を良く見せることではありません。

実際にある会社の良さを、きちんと求職者へ伝えることです。

求人広告にお金をかける。

給与を上げる。

SNSを始める。

どれも重要な採用施策です。

しかし、その入口から興味を持った人が最後に会社を調べたとき、古い情報しか出てこなければ、知らないところで応募候補者を逃しているかもしれません。

ホームページは、単なる会社案内ではありません。

これからの建設業採用では、「この会社なら働いてみてもいいかもしれない」と思ってもらうための重要な採用ツールの一つです。

もし何年もホームページを見直していないのであれば、一度求職者の目線で自社サイトを見てみてはいかがでしょうか。

古いのはホームページだけなのに、「会社そのものが古い」と思われてしまう。

それが、採用において一番もったいないことなのかもしれません。

 

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